本文へスキップ

アミューズ・クインテットは木管五重奏によるプロフェッショナル集団です。

2014年5月号(4月10日発売)から1年間、ファゴット井上俊次がバンドジャーナルの ワンポイントレッスンを担当することになりました。
初心者の方だけでなく 中級、上級レベルの方々にもファゴットを楽しみながら練習するきっかけになって欲しいと思います。 補足が必要な時にはこのホームページで追加しながら進めていきたいと思います。
まずはバンドジャーナルをお買い求め下さい!


譜面の表記を理解しよう

バンドジャーナル本文で紹介したような表記上必ず理解しておくべき事として速度記号が譜面の一番最初に 書かれている事が多いですよね。
ここでは速度表記について一覧にしてみます。
上に行くほどテンポは速く、下に行くほど遅くなります。

表記意味
Presto 相当速いテンポで
Vivace 速いテンポで
Allegro 快活に
Allegretto やや快活に
Moderato 中くらいの速さで>
Andante 歩くような速さで
Adagio ゆっくりと
Larghetto Largoより少しテンポ上げて
Largo 幅広くゆっくりと

この表をみて分かるとおり、具体的なテンポの指定はありません。大よそのイメージで指し示しています。 というのは、4分音符=○○〜○○がAllegroなどという決まりは無いからです。
テンポ表記は聴いている側にとって、どんな印象に映る速さなのかという事なので、必ずしも数字で表せないからです。 大切な事は作曲者がその曲で求めている雰囲気がどういうものなのかを出来るだけ理解して、その雰囲気は 自分たちなりに理解、解釈して、それを表現していこうとすることです。
ゆっくりの曲では音の処理にもゆったりとしたイメージや柔らかなアタックを、速い曲では鋭いタンギングや テンポ感のある躍動的な音の処理やリズム感を。
そういう総合的な印象を聴き手に伝える事が演奏する側にとって一番求められる要素です。
作曲者が曲に託した雰囲気を理解する上でも、作曲者が書いたテンポの指示を正しく理解することはとても大切です。是非譜面の冒頭に書かれている記号を見落とさずに曲の中にも生かしていって下さいね。


アンサンブルはとても楽しいものです。また、気心の知れた友達と一緒に演奏を作り上げる喜びは他の何物にも 替えがたいものがあります。しかし、楽しくいつまでも続けていくためにはお互いに気をつけながら進めていくべき 事があります。それについて今回はお伝えしたいと思います。

お互いを尊重する気持ちが大切

オ−ケストラでは指揮者が音楽上の全責任を負ってコンサートを進めていきます。 しかし、木管五重奏に限らず、室内楽では自分たちで意見を出し合って音楽を作り上げていく必要があります。 そしてお互いに「良い演奏をする」という目的で意見を言うわけですが、時には他のメンバーに対して否定的な事を言 わざるを得ない事も多々あります。 そういう時に言われた方が「カチン」と来たり、腹が立ったりを繰り返すとコミュニケーションとしてうまくいかなく なる可能性が高くなってしまいます。 そうならないためにも、言う側は言葉遣いや言い方に関しては最低限の思いやりや気遣いやマナーが必要です。 逆にお互いに遠慮してばかりでは演奏の質が向上しません。 その良いバランスをお互いに見つけながらリハーサルをしていく事がとても大切です。
その為にはメンバーの中で上下関係、力関係をできるだけ意識しない事が大切です。
誰か一人まとめ役は必要ですが、アンサンブルをする時には全員が年齢や立場を一切自分の中から 忘れて、「演奏をするメンバーは全て対等だ」というスタンスでスタートすることがとても重要です。
吹奏楽部の同じ学年や音楽大学の同級生などに木管五重奏ができやすいし、うまく行きやすいのはそのためです。 ただ、仲が良いほど遠慮がなくなったり、気遣いを忘れたりしがちなので、言い方にしても超えてはいけない一線は自 分の中で作っておく方が良いでしょう。

否定的な言い方には気をつけよう

またうまく行く一つのコツとして、否定的な言い方をしないで、意見提案の形で言うようにするとお互いにうまく 行くようになります。
例えば「その吹き方、なんか変だよ」「○○ちゃんにそこで急がれるとこっちが困る」「それじゃのっぺりして 駄目だよ」などは相手に対して反発感情を誘うだけで結果的に良い音楽に結びつきにくいものです。
「例えばこういうのはどう?」「もう少し落ち着き気味で吹いてくれると助かる」「もう少しコントラストを 付けたらかっこ良いんじゃない?」
とかの提案型、ポジティブ型の言い方を多くすると円滑に進む傾向が あると思います。

新しいアイディアを実際に試してみよう

また誰かから意見や提案がでた場合に、それを試す事もしないで「それはおかしいよ!」の一言で却下して 終わらせてしまうと、提案した人はもう次にはもう提案する気持ちにならなくなってしまいます。
奇抜だと思う意見だったとしても、みんなで一度試してみる事はとっても大切な事です。お互いの意見や考えを 「まず否定」ではなく「まず受け入て試す」スタンスで良ければどんどん採用していく事が魅力的な アンサンブルへの可能性をつないでくれると思います。
色々なことを実験して試していく事から多くの発見や学びがあるものです。是非みんなであれこれと 実験をし、そこから色々な発見をして欲しいと思います。

音楽は人間同士が作っていくものであり、一人ひとり考えやセンスや好みが違うので、お互いがちょっとずつ 気遣いをしながらもしっかりと意見を戦わせて行くことがアンサンブルでは不可欠です。そのバランスの良い 「心のありかた」を徐々に見つけながらリハーサルをしていきましょう。
お互いの信頼関係を大切にしながら楽しいアンサンブルを目指していって下さい。

shop infoサイト運営者情報

アミューズ・クインテット

〒270-0034
千葉県松戸市新松戸4-270-B-903
代表・井上俊次