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アミューズ・クインテットは木管五重奏によるプロフェッショナル集団です。

第8回仙台クラシックフェスティバルSendai Music Festival

ファゴット井上が10月5日、6日の仙台クラシックフェスティバルに参加してきました。
写真でフェスティバルの様子などをお伝えしたいと思います。これが通称「せんくら」のパンフレットです。 会場のあちこちでこのパンフレットを手にしている方を見かけました。


フルート、ファゴット、ピアノという三重奏で仙台駅前AELアトリウムでのコンサートのリハーサルです。
フルートは東松島市在住の岩沢あいらさんです。地元石巻を中心にフルート講師と演奏活動をされています。
美しさと実力の両方を兼ね備えた地元では有名な方です。震災後はずいぶん多くの演奏活動をボランティアでされてきました。


ピアニストは石巻市在住のピアニスト、星由貴さんです。ピアノ講師として、また本格的に演奏活動もされています。
ファゴット井上の中学校時代の親友の義理の妹さんに当たります。桐朋学園短大を卒業された実力派ピアニストです。


ファゴット井上の父親が経営する楽器店「サルコヤ」にある、復興ピアノ第1号。このピアノは震災後の津波で流され、泥の中から発見された後に、父とボランティアの方々で全てのパーツを洗い再生して復活したピアノで、これまでに何度となくテレビや新聞に登場しました。また東京、横浜など各地でのコンサートにも使用されましたし、国際会議の場でもその音色が披露された事もある超有名ピアノなんです。


この歴史的な建物は石巻市の中心部にある「観慶丸」という陶器店です。震災後の津波で被害を受けて以来営業は していませんが、あまりにも素敵な外観故にこの建造物を残していこうという運動が起きています。
もともと観慶丸とは江戸時代の樽廻船の名前で北海道と江戸を結ぶ海運の中継地点として隆盛を極めたのですが、海難事故に遭って以来運送業務を廃止して陶器業に変更したそうです。歴史ある商いの証としてのこの建物を後世に残して行きたいものです。


さて石巻の観光はさておいて、仙台駅前にある商業ビルAELのロビーにて行われた「街中コンサート」の様子です。
岩沢あいらさん(フルート)、星由貴さん(ピアノ)と30分ほどのミニコンサートです。
今回はこの編成のオリジナル曲、中山育美さん作曲の「大和絵」より「昔語り」「にぎわい」の2曲を初めて演奏しました。 この曲は作曲者の中山さんがパリで友人の日本画家の個展を開いた際に作曲と演奏を依頼され生まれた曲だそうです。
日本情緒の漂う素敵な曲ですが、昔語りの前半には幽霊が登場する場面があり、そこは無調の現代曲風になっています。それがまた妖怪や幽霊の雰囲気を上手に表現していて、とても楽しめました。


フルーティストの岩沢あいらさんは、東京音大を出た若手フルーティストで子育てをしながらも地元で活躍しています。
フォーレのシチリアーノや大和絵では美しい音色をアトリウム一杯に響かせてくれました。


司会と演奏で頭がパニックになりながらも何とか無事にコンサートを終了する事ができました。
座席の無い会場にも関わらず60人以上の方々が立ちっぱなしで聴いてくれました。


仙台でのコンサートの後はやっぱり「牛タン」でしょう。
ところが、コンサートを終えてから急に頭痛と寒気で動けなくなり、ホテルへ一旦返って2時間ほど寝込んでしまいました。
起きて見たら何とか食べれそうだったので、翌日6日のトリオダンシュ・フロイデの演奏の為に駆けつけてくれた読響クラリネットの鎌田さんと、都響オーボエの南方さんと3人で有名な「利休」で頂きました。残念ながらまだ体調が優れず、3切れくらい食べて終了。今思えば、「もっと食べておけばよかった…」


左からオーボエの南方さんとクラリネットの鎌田さんです。お二人ともとても牛タンを楽しみにしてきたので、美味しそうに食べていました。今度体調の良いときに来てリベンジしよう!


せんくらの1回目のコンサートは仙台の南に位置する太白区文化センターの展示ホールです。GPでは残響があって良かったのですが、完売したお陰で満員のお客様が入り残響が無くなってしまい、本番はなかなか大変でした。
でもお客様の温かな雰囲気のお陰でとても楽しく演奏する事ができました。写真はGP(ゲネプロ・最後の会場練習)の様子です。


2つ目の会場は仙台の北側にある青年文化センターのパフォーマンス広場です。良く響くこの会場でも多くのお客様が来て下さり、また演奏を楽しみにこられている雰囲気がありとても温かな反応で、舞台の上の僕たちもとても 楽しく演奏する事ができました。写真はGPの様子です。


仙台フィル首席ファゴット奏者の水野一英氏(左端)が夫妻で聴きに来てくれました。
彼と僕(ファゴット井上)は芸大時代の同級生で奥様はやはり井上の家内の同級生でフルーティストのみずほさんです。
本番終了後に演奏者と一緒に記念撮影して、楽しかった「せんくら」で盛り上がる仙台を後にしました。
せんくらは今年8年目を迎えた東北で最も有名な音楽フェスティバルですが、東京をはじめ遠くからせんくらを楽しみに わざわざいらっしゃる方も多く、舞台から見ていても客席のお客様の目がとても輝いており、心から音楽を楽しんでいる笑顔がとても印象的でした。
復興途中にある東北の人々の生活や経済にも活力が戻ってきつつある事を感じながらも、まだ仙台に来る途中で見た現実、避難所生活を強いられる多くの方々がいることを忘れてはならない…と、盛り上がる音楽祭の終わりに改めて今まだ進んでいる現実を思い出した今回のせんくらの旅でした。


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代表・井上俊次